各部屋の使用が変わるにつれて、
ハード面だけでなくソフト面についても様々変化していきました。
当初012歳児については、必然的に複数の職員で保育していましたが、
345歳児については、年齢毎の各クラスに職員が1名ずつの配置でした。
一般的な職員配置ではありましたが、
それが部屋の使用変更に伴い、345歳児についても
遊びの空間、食事の空間、寝る空間など、
それぞれに職員が就くことで子ども達の生活を保障することになり、
それがすなわち、345歳児についても複数の職員で保育することにつながりました。
今の保育体系に近い、チーム保育のはじまりでした。
01歳児、2歳児、345歳児といった形でのチーム、
また保育室だけでなく、食事をサポートする厨房の職員や
事務系をサポートする職員室の職員についても、
それぞれがチームの一員として
一人ひとりが役割を的確にこなすことが進んでいきました。
はじめは、正規職員、常勤職員、非常勤職員など
働く身としてそれぞれの立場から
仕事をここからここまでと割り切ったり、遠慮したり、気を遣い合ったり
様々な大人の事情から複雑な思いをすることもありました。
あっさりと今のようなチームワークが出来上がったわけではありません。
けれど、その都度、何のためにこの仕事をしているのか
子どもを主体に考える保育とはどういうことなのか
子どもからみれば、大人のそれぞれの立場に何の意味があるのか
などなど、何度も何度も考えました。
子どもが主体的であってほしい、
そのためにはまず大人が主体的でなければ、との思いから
みんなが同じ目的に向かって、
それぞれの役割を果たすにはどうすればよいのか、
ということを模索し、
全職員が参加する園内研修への取り組みを決心しました。
副園長 原田