誰が教えたわけでもなく、
バケツに砂をいっぱい詰めてケーキを作り、
そこにグリーンベルトで拾ったどんぐりで
飾りつけをしていくわくわく組の女の子たち。
まるで私の年齢を知っているかのような数・・・
その後「ハッピー・バースデー♪」を歌い出す。
最後は自然とロウソクを吹き消すように
「フー」っと、息を吹きかける私。
時々、用途によってロウソクになったり
ケーキを飾るイチゴになったりするどんぐりだけれど
それは深く考えず、その場に順応しつつ・・・
その後「食べていいよ」と言いながら
どんぐりを外していくAちゃん。
きっと、お家でケーキを食べる時
ロウソクやイチゴを外してから切り分け、
一人分にしたケーキにその飾りを戻すといった
お母さんのケーキカットを生き写したような仕草に
「よく見ているな~」と感心してしまいました。
またある時のグリーンベルトでのこと。
Kくんがどんぐりから外れた帽子のみを持ってきて、
「この帽子の持ち主どこ行ったのかな~!?」
の一言に、心が洗われる気持ちになったことも・・・
「見守る保育」をうまく説明できないけれど、
こんな日常に見られる子どもの行動ひとつを取り上げても
成長や感動を感じられること。
子どもの『気付き』に気付くことができる
とても細やかな保育なのだと、最近しみじみ思います。
子どもの気持ちをそそる環境の中、
自分で発見し、見て学び自分のものにしていく。
これを繰り返すことで成長し、周りの子どもたちは
そこから刺激をもらい、見て学んで成長していく。
保育士一人 対 数十人の子どもではできない保育。
このような子どもの世界をこれからも大切にしていきたいと思います。
先日の谷山ふるさと祭でも、子どもたちの計り知れない力を感じました。
心がひとつになり、とても心地よい合奏が響き渡り
それが沿道の方々にも伝わったかのように、
たくさんの拍手を頂きました。
私も感動しましたが、きっと子どもたちも
満足のいくパレードになったことと思います。
その原動力になったものは、一緒に同行して頂いた
ご家族の皆さんの『眼差し』だったことは、間違いありません。
「愛情を持って見守ってもらっていること」だったと思います。
太陽グループ 青屋